メルセデスの背の高いクーペの弟分「GLC Coupe Concept」が登場

2015/04/21
2015年上海モーターショーでメルセデスは「GLC Coupe Concept」を発表した。「GLC Coupe Concept」はこのところ流行の兆しを見せている背の高いクーペのGLEクーペの弟分に当たる。


「GLC Coupe Concept」はよりGLEクーペよりもより洗練された外観デザイン

今回は発表になっているモデルはメルセデスの一連のGの付くシリーズの再編によりGLCというネーミングとなっている。
既に昨年発表済で生産が開始されたGLEクーペと基本的に同じ路線の車で、背の高いクーペというジャンルだ。「GLC Coupe Concept」はGLEクーペよりは多少小振りとなっており都市部でも扱いやすい大きさとなっている。
メルセデス「GLC Coupe Concept」のサイド画像
↑ メルセデス「GLC Coupe Concept」のサイド画像、GLEクーペよりはグラスエリアが狭くて全体的にスマートに見える、まさに背の高いクーペといった外観だ、一応アウトドア風味はフェンダーエクステンションや前後のバンパー下部のシルバーのガード風パーツにより表現されている、タイヤホイールは285/45R21を履くがボディーに対して少し大きく見える、画像はネット上から拝借


「GLC Coupe Concept」のスペック

現在判明しているスペックは次の通り

サイズ:全長4,730mm×全幅2,000mm×全高1,600mm
ホイールベース:2,830mm
エンジン:直噴ガソリンV6ツインターボ
最大出力:367hp
最大トルク:520Nm
ミッション:9速AT(9G-TRONIC)
駆動方式:4WD(4MATIC)
タイヤホイール:285/45R21


↑ メルセデス「GLC Coupe Concept」のフロント画像、手慣れた感じの造形、バンパー下部は開口部がF1のような形状となっている、ガード風のシルバーの装飾が付くのもGLEクーペと同じ手法だ、画像はネット上から拝借


メルセデス「GLC Coupe Concept」のフロント画像その2
↑ メルセデス「GLC Coupe Concept」のフロント画像その2、タイヤホイールが大径で車高が高いだけでボディー上部はCLSクラスのような作りだ、彩度のキャラクターラインが力強い、非常に迫力があり躍動感のあるデザイン、画像はネット上から拝借


メルセデス「GLC Coupe Concept」のリア画像
↑ メルセデス「GLC Coupe Concept」のリア画像、リアはGLEクーペとは異なり非常にアッサリした印象、ルノーメガーヌのような後部で非常に丸い、バンパー部分は非常にスポーティーな仕上げ、マフラーは左右4本出しで斜めに配列されている、リアにもガード風のシルバーの装飾が付く、画像はネット上から拝借


メルセデス「GLC Coupe Concept」のリア画像その2
↑ メルセデス「GLC Coupe Concept」のリア画像その2、こうして少し離れてリアを見るとメルセデスらしくなくどこの車か分からない、もう少しリアは角ばった方が良いだろう、車高は高いがボディー底部はフルカバーされ空力を改善している、画像はネット上から拝借



GLCクーペはより都会的、GLEクーペとも少し異なる

兄貴分のGLEと比較すると背の高いクーペには間違いないが、より都会的で洗練されている印象だ。SUV的な外観では満足しないが押し出しの強い車を求める層にはピッタリだろう。
自動車メーカー各社から背の高いセダンやクーペが出揃ってきており世界的なトレンドは間違いのないところ。日本でも受け入れられるだろうか。



今回はこのへんで
では

プジョー「308R HYbrid Concept」、新しいジャンルを切り開くのか

2015/04/17
プジョーから「308R HYbrid Concept」が発表になった。プジョーの308と言えば日本ではなかなか人気が出ないがヨーロッパではCセグメントハッチバックのベストセラーの一角を占めるモデルだ。

かなり過激なプラグインハイブリッドモデル「308R HYbrid Concept」

ハイブリッド車は日本では燃費向上モデルというイメージが強いが、ヨーロッパではまるで電気過給器のような扱いが多く、エンジンとモーターの各々の特性を補完しあう良い関係として成り立っていることが多い。システム総合出力を見るとガソリンエンジンでそのパフォーマンスを実現するよりも遥かに燃費や環境に優しいという訳だ。
今回発表された「308R HYbrid Concept」も電気過給器的なモデルだ。Cセグメントハッチバックにおいて過激なプラグインハイブリッドを確立しそうという意味では特徴的なモデルになる。またその内容も素晴らしいパフォーマンスなのだ。また開発にはプジョースポールが関与している。
「308R HYbrid Concept」のフロント画像
↑ 「308R HYbrid Concept」のフロント画像、真正面から見ると低くワイド、バンパー下の左右の開口部が大きく高性能をアピールしている、ノーマルボディーに対して80mmのワイド化がされている、フェンダーはブリスター形状だ、画像はネット上から拝借、クリックで拡大

「308R HYbrid Concept」のフロント画像その2
↑ 「308R HYbrid Concept」のフロント画像その2、ノーマルの308は近年まれに見る美しいデザインのハッチバックだがこの「308R HYbrid Concept」はその面影も無い、サイドのキャラクターラインも分からなくなってしまっている、デザインが良いとは言い辛いモディファイだ、画像はネット上から拝借、クリックで拡大


プジョー「308R HYbrid Concept」のスペック

現在発表されている情報をまとめると次のようになる。

スペック

ボディー:ノーマル比80mmワイド
最大出力:総合500hp、プラグインハイブリッドガソリン
エンジン:ガソリン1.6L4気筒、270hp
モーター:前115hp、後115hp
バッテリー:リチウムイオン3kWh
ミッション:6速
駆動方式:4WD
ブレーキ:前380mmベンチレーティッドディスク4ピストンキャリパー、後290mmディスク、回生ブレーキ
シャーシ:EMP2プラットフォーム
タイヤホイール:235/35R19
重量配分:前60%、後40%
パワーウェイトレシオ:3.1kg/hp
最高速度:250km/h(リミッター作動)
0-100km/h加速:4.0秒
CO2排出量:70g/km

4つの走行モード

「Hot Lap mode」

エンジン+モーター×2、500hp/730Nm

「Sports mode」

エンジン+後モーター、400hp/530Nm

「Road mode」

一般道路用、300hp/400Nm

「ZEV」

後モーター+場合により前モーター


「308R HYbrid Concept」のリア画像
↑ 「308R HYbrid Concept」のリア画像、リア半分はプジョー得意の塗り分けになっていてマッドブラックだ、ブルーとマッドブラックの組み合わせは初めてだ、リアのバンパーにも大きな開口部がありアグレッシブだ、タイヤホイールは235/35R19を履く、画像はネット上から拝借、、クリックで拡大


↑ 「308R HYbrid Concept」のシステム画像、モーターの事をエレクトリックマシンと表現しているのが面白い、フロントにエンジンとモーター、リアにモーターとガソリンタンク電池がある、重量配分は前60%後40%となり重心も低い、システム総合出力が500hpとは恐れ入った、パフォーマンスも超一級で0-100km/hまでわずか4秒でスーパーカー並だ、画像はネット上から拝借、クリックで拡大


「308R HYbrid Concept」の室内画像
↑ 「308R HYbrid Concept」の室内画像、室内の造形は308に準じるが豪華なスポーツシートが装備されている、形状はかなりスポーティーだが色と質感がイマイチだ、ダッシュボードの表面の仕上げが面白い、画像はネット上から拝借、クリックで拡大


↑ 「308R HYbrid Concept」の走行モード、左が「Sports Mode」で馬力表示がエンジン270hp/前モーター15hp/後モーター115hp/トルク530Nmと表示されている、右が一番過激な「Hot Lap Mode」でエンジン270hp/前モーター115hp/後モーター115hp/トルク730Nmとなっている、モード切替にこうした馬力を直接表現するのは珍しい、しかしCセグメントハッチバックとしては異例な強心臓である、画像はネット上から拝借、クリックで拡大


Cセグメントハッチバックに新時代を築くのか?

プジョー「308R HYbrid Concept」はハイブリッドかどうかは別にしてパフォーマンスだけを見るとかなり過激な内容となっていて、もし市販されればクラス最強になるのは間違いない。Cセグメントのハッチバックにおいて昔で言うホットハッチの新時代を築くのかもしれない。その実現の仕方が現代的でハイブリッドを使用してハイパフォーマンスを実現するところが昔とは異なる所だ。
今後の動きン注目したいと思う。
今回はこのへんで
では

シトロエン「Aircross Concept」はGショック風、奇抜だが完成度高い

2015/04/13
2015上海モーターショー向けにシトロエンがクロスオーバーの新たなコンセプトモデルを発表した。なんとその「Aircross Concept」はGショック風なボディーが特徴だ。


シトロエン「Aircross Concept」は3つのコンセプトを持つ

シトロエンはクロスオーバーとして「C4 Cactus」を既に製品化済だが、今回の「Aircross Concept」はその延長線上にある。そして次の3つのコンセプトを上げている。

A SINGULAR DESIGN PHILOSOPHY:力を秘めたポジティブなSUVである事

AN INVITATION TO TRAVEL:快適に旅に出かける事

TECHNOLOGICAL INTELLIGENCE:旅に出かけるにあたって乗員が快適な環境を提供する事


シトロエン「Aircross Concept」のスペック

現在分かっているスペックは次の通り。

ボディー構造:Alloy Bumps
サイズ:全長4,580mm×全幅2,100mm×全高1,730mm
ホイールベース:2,800mm
パワートレーン:プラグインハイブリッド
 ガソリンエンジン:1.6L、218bhp/275Nm
 モーター:95bhp/200Nm
EV走行可能距離(ZEV):50km
タイヤホイール:コンチネンタル275/42R22
0-100km/h:4.5秒
燃費:58.8km/L(MVEG combined)
CO2排出量:39g/km

シトロエン「Aircross Concept」の画像

それでは画像を見てみよう。
シトロエン「Aircross Concept」のフロント画像
↑ シトロエン「Aircross Concept」のフロント画像、フロントマスクは最近のシトロエンの顔つきだ、全体的に丸くて角張ったところが無いデザイン、前後左右のボディー下部にGショックのようなプロテクターが装備されるのが新鮮、画像はネット上から拝借

シトロエン「Aircross Concept」のフロント画像その2
↑ シトロエン「Aircross Concept」のフロント画像その2、最近のクロスオーバーの定石通りフェンダーアーチには黒い樹脂のフェンダーが装備される、パワートレーン自体はガソリンとモーターのプラグインハイブリッドだ、チラッと見えるフロントのブレーキは対向4ピストンだろうか、画像はネット上から拝借

シトロエン「Aircross Concept」のサイド画像
↑ シトロエン「Aircross Concept」のサイド画像、真横から見ると3ドアハッチバックのように見えるがリアドアがある、サイドの下部にあるプロテクターが特徴的だ、ドアノブの形状が面白い前後のドアに重なっている、タイヤホイールは275/42R22のコンチネンタル特性タイヤを履く、画像はネット上から拝借

シトロエン「Aircross Concept」のサイド画像ドアを開けたところ
↑ シトロエン「Aircross Concept」のサイド画像ドアを開けたところ、なんと前後のドアは観音開きとなっていて乗り降りはし易そうだ、サイドシルにボディー下部のプロテクターに合わせたへこみがあり空気の流れをコントロールしている、画像はネット上から拝借

シトロエン「Aircross Concept」のリア画像
↑ シトロエン「Aircross Concept」のリア画像、リアは凄く丸い、プラグインハイブリッドなのに左右2本出しのマフラーを備えるところが可笑しい、この部分もGショック風のプロテクター形状だ、ウェストラインから上は通常のシトロエンのような感じだ、やはりフランス車のデザインには脱帽する、画像はネット上から拝借

シトロエン「Aircross Concept」のインパネ画像
↑ シトロエン「Aircross Concept」のインパネ画像、近未来的なインパネだ、ステアリングホイールは上下がフラットな形、ステアリングホイール越しに見えるメーターはディスプレーとなっている、その横にあるディスプレーは12インチで移動が可能だ、センターコンソールも独特のデザインで丸くてスライドする、ホワイトにオレンジのアクセントが効いている、画像はネット上から拝借

シトロエン「Aircross Concept」の室内画像
↑ シトロエン「Aircross Concept」の室内画像、4シータでセンターに大きなトンネルがあるタイプ、天井は大きなグラスルーフになっている、シート形状がWRCカーのような形状でかつ色が斬新だ、このシートの頭部の部分には乗員同士がコミュニケーションできる通信装置を備える、シートベルトはどのように締めるのだろう、画像はネット上から拝借



最近のフランスのクロスオーバーは丸くてカワイイのが多い

以前にもルノーのクロスオーバーコンセプトである「KWID コンセプト」を紹介したが、フランス車のこういったセンスは抜群だ。今回のシトロエン「Aircross Concept」はさらに完成度が高く、今にも発売できそうな雰囲気なので期待が持てる。



今回はこのへんで
では