日本未導入FF280馬力シリーズ第2段、Vauxhall「ASTRA VXR」

2014/08/20
まぁだいたいのところFFでは約300馬力が限界ではないかという説がある。

いくらハイパワーでもトラクションを路面に伝えることができなくて宝の持ち腐れになってしまうからなのだ。市販車もおおむね280馬力くらいが上限となっているようだ。これは競技の世界でも同様でWTCCのマシンもおおむねこの辺りの馬力となっている。思うに、もっと優秀なトラクションコントロールがあれば馬力を上げれるかもしれない。ホンダの新型シビックType-Rも一説に280馬力と言われているが、どうしてもこの辺りが限界のようだ。

今回は日本に入っていないFF280馬力の第2弾としてボクスホール「ASTRA VXR」を紹介しよう。
スペックは次の通り。

エンジン:ガソリン2.0L16V直噴ターボ
最高出力:280PS
最高トルク:400Nm
燃費:コンバインド12.3km/L
最高速度:248km/h
0-60mph加速:5.9秒
ミッション:6速MT、機械式LSD
ブレーキ:ブレンボ
タイヤホイール:標準19inch、オプション20inch


↑ ボクスホール「ASTRA VXR」フロント画像、フロントはプジョー、リアはルノーって印象の外観、良く走りそうなデザインで躍動感がある、画像はメーカーサイトより拝借


↑ ボクスホール「ASTRA VXR」リア画像、リアハッチはちょっと無国籍な感じ、フロントフェンダーに穴は開いていないようだ、リア下部にはお決まりのデフューザーが付く、マフラーはオーソドックスに左右2本出し、画像はメーカーサイトより拝借


↑ ボクスホール「ASTRA VXR」タイヤホイール画像、これはオプションの20インチだろう、キャリパーは黒いがブレンボのたぶん対向4ポット、ディスクはドリルドだ、真横から見るとフロント部分は結構複雑な形状をしている、ドアのキャラクタラインが珍しい形状だ、画像はメーカーサイトより拝借


↑ ボクスホール「ASTRA VXR」室内画像、シートは立派なバケットシート、たぶんレカロ、全体的にスポーティーな黒一色の渋い内装、高級なスポーティーと言ったところか、画像はメーカーサイトより拝借


↑ ボクスホール「ASTRA VXR」インパネ画像、ステアリングホイールは多少偏心している、下部もこれまた僅かにDシェイプ、ステアリングホイールのカッコは良くない、センターコンソール部はスイッチ類が多くゴチャゴチャしている、シフトは6MTだ、画像はメーカーサイトより拝借



しかしヨーロッパって何故こういう車が登場してくるのだろう。こういう車とは、3ドアハッチバックでパウルなエンジン、そしてマニュアルミッション、それでいて程度高級なのだ。日本ではかなり前に絶滅した種族で現在では存在すらしない。純粋に走るために、楽しむために所有するという文化が根付いている、というところがうらやましい限りだ。
このシリーズはまたFFで速い車を見つけたら書いてみようと思う。



今回はこのへんで


では





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SALEENというメーカーの過去と未来、久々のニューモデル「FourSixteen」

2014/08/19
SALEENと言えば、アメリカでストックカー(市販車ベースのレースカー)を手掛けるコンプリートメーカーという記憶なのだ。

そのSALEENが久々にニューモデルを発表している。その車は「FourSixteen」とネーミングされて、なんとそれはEVなのだ。中身はテスラモデルSをベースとしている。個人的な印象だがアメリカンマッスルの権化というべき存在のSALEENがEVを手掛けるなんて時代も変わったなぁと感じる。


↑ SALEEN「FourSixteen」全体画像、あまりSALEENさが感じられないのは昔の印象が強すぎるからか、416PSと600Nmを発揮するこれはオリジナルのテスラSと同じだ、フロント周りが専用になっておりテスラSとはかなり異なる印象を与える、画像はメーカーサイトより拝借



↑ SALEEN「FourSixteen」リア画像、リアはオリジナルと全く変わらないように見える、全く同じというのはどうなんだろう、画像はメーカーサイトより拝借


↑ SALEEN「FourSixteen」サイド画像、こちらもオリジナルのテスラSと変わらず、相変わらず伸びやかな綺麗なシルエットを見せる、最初から車高が低くかなりカッコいい、確か19インチのタイヤホイールのはずだが非常に大きく見える、画像はメーカーサイトより拝借


↑ SALEEN「FourSixteen」室内画像、これまたオリジナルのテスラSと同様に17インチのディスプレーが付くセンターコンソール部分、個人的にはこうしたタッチパネルのマンマシンインターフェースには賛成しかねる、ブラインドタッチができることが必要条件だと思うからだ、画像はメーカーサイトより拝借



発表されている画像を見て少しがっかりだ。オリジナルのテスラSとほとんど同じからだ。フロント部分がオリジナルのようだが、その他の部分は全く同じなのだ。これではSALEENが手掛けたという特色が出ないではないか。



ここで終わってしまっても面白くないので現行SALEENの各モデルの画像を見てみることにする。

↑ SALEEN302、625HP 302ci Supercharged 5.0L V8、6MTが標準、オプションで6ATもある、画像はメーカーサイトより拝借


↑ SALEEN570、570HP 348ci 5.7L Supercharged V8、6MTが標準、オプションで6ATもある、画像はメーカーサイトより拝借


↑ SALEEN620、575HP 378ci Supercharged 6.2L V8、6MTが標準、オプションで6ATもある、画像はメーカーサイトより拝借


↑ SALEEN「George Follmer Edition」、High Revving 302 Engine[7,500RPM Redline]495HP/7,300RPM、5.0Lが7,500回転レブリミットというのが凄い、このモデルは非常にコンペティティブな作りをしていて古き良き時代のアメリカンマッスルスポコンとも言うべき車、SALEENってやはりこういうイメージだと思う、画像はメーカーサイトより拝借




今回発表になったSALEEN「FourSixteen」はテスラSそのまんまだが、これはこれでこうしたスペシャルな自動車メーカーの行く先を示しているとも言える。マッスルだけでは生き残れないという意思が働いてEVとなっているのだろう。しかし既に築き上げたSALEENのイメージが崩れないようにしないとブランドとしての価値が無くなる。この時代ブランディングは大変難しいことになっていると実感した。SALEENには是非とも頑張ってほしいものだ。



今回はこのへんで


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セアト「Leon Cupra 280」という日本未導入のとんでもないホットハッチの存在

2014/08/16
セアトというメーカーは日本では全く馴染みが無い。というのもスペインの自動車メーカーだが現在はVWの一員である。

一時はWRCに出場していたこともあるし、WTCCにも出ていたりするのでテレビ等で見かけた方も多いとは思う。しかしながら日本に入って来ていないのでいずれにしても馴染みのないメーカーだ。
そのセアトの「Leon Cupra 280」という車がある。「Leon Cupra」という車自体はなかなか端正なデザインのハッチバックで265PSと280PSのラインアップがある。その280PS版が「Leon Cupra 280」という訳だ。この280PSというのは現在のところFFでは最強の馬力の車の1つだろう。次期のシビックType-Rが一説に280PSと言われているがどうなるだろうか。

またこの「Leon Cupra 280」はニュルのFF最速ラップでも有名なのだ。一時ニュルFF車最速ラップ記録を持っていたのだが、ルノーの「Megane Renaultsport 275 Trophy-R」に奪い返されたという経緯がある。
ニュルでFF車最速を誇るだけあって280PSの馬力は伊達ではない。しかしよく考えてみると親会社のVWのゴルフGTIですら同じ2.0Lから220PSを出しているだけなのだ。セアトが作っている車のパワートレインは親会社のVWの流用なのだ。エンジンはTSIだしミッションはDSGなのだ。つまり親会社のVWですら220PSなのに、セアトの「Leon Cupra 280」は280PSを絞り出しているということなのだ。自動車メーカー的安全マージンが異なるという事なのだろうか。

↑ セアト「Leon Cupra 280」フロント画像、遠目に見れば端正なハッチバックに見える、実は中身が凄いのだ、同じTSIエンジンなのにVWと出力が大幅に異なるのはどうしたことだろう、強力なエンジンを持つだけにフロントの開口部は大きめだ、画像はメーカーサイトより拝借


↑ セアト「Leon Cupra 280」リア画像、ホットハッチとしては官能的な印象は受けないがなかなか優秀なデザイン、非常にシンプルな構成で所々にアクセントのラインが入る、特にリアフェンダー上のラインが効いている、バンパー下部にはデフューザーが付きマフラーは左右2本出し、リアハッチはほんのりアルファロメオに近似性を感じる、画像はメーカーサイトより拝借


↑ セアト「Leon Cupra 280」フロントアップとリアアップ画像、グリル部分はアクが無くてクリーンなイメージのデザイン、バンパー下部の開口部が大きい、リアはテールランプの上からリアフェンダーに回り込んでいるラインが効果的だ、車高設定が非常にうまい、画像はメーカーサイトより拝借


↑ セアト「Leon Cupra 280」メーター画像とエンジン画像、メーターはなんと300km/hまで刻まれている、VWのエンジンらしく回らないエンジンとなっていてレッドは6500回転、VWのエンジンはトルクがあって良いのだが回して楽しい系統のエンジンではない、画像はメーカーサイトより拝借




この車は日本に入れても良いのではないだろうか。VWの戦略でゴルフGTIとまともに競合してしまうので難しいだろうが是非とも日本に導入して欲しいホットハッチ最高峰だ。



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Jeep「Grand Cherokee SRT」サーキットが似合う、こちらが元祖か

2014/08/15
この前ランドローバー「Range Rover Sport SVR」をサーキットが似合うクロスオーバーとして紹介したところだ。

今度はアメリカンブランドのクロスオーバーで知名度の高い老舗ブランドのJeepである。オフロードイメージの強いJeepなのだが、今回紹介する「Grand Cherokee SRT」(2014)は全くのオンロード志向のクロスオーバーである。これは今までのイメージとは少し違う方向性を見せているのではないだろうか。そしてこの「Grand Cherokee SRT」も強くサーキット色を出しているのである。発表はこちらのほうが早いので「Range Rover Sport SVR」よりも早くにサーキット色を打ち出したわけだ。

まぁそれはさておいてスペックを見てみよう。

サイズ:全長4850mm×全幅1985mm×全高1800mm
重量:2400kg
エンジン:6.4L HEMI V-8
最高出力:470hp
最大トルク:630Nm
ミッション:8速AT、パドル付、フルタイム4WD
サスペンション:前ダブルウィッシュボーン、後マルチリンク、ADS(5モード)
ブレーキ:前ブレンボ6ポットキャリパー381mmディスク、後4ポットキャリパー350mmディスク
タイヤホイール:295/45ZR20

となっていて大型でヘビー級、そしてパワフルなクロスオーバーだ。日本にも入って来ているので正規ディーラーで手に入れることができる、それも右ハンドルがあるのはなかなか頑張っているのではなかろうか。



↑ Jeep「Grand Cherokee SRT」のフロント画像、低く構えた姿が印象的、我々が持っているグランドチェロキーのイメージはかけらも無い、かなりのハイパワーの割にはフロントの開口部の面積は少ない、画像はネット上から拝借



↑ Jeep「Grand Cherokee SRT」のフロント画像その2、この車はフェンダーに穴は開いていないがオーバーフェンダーが付いている、ボディーに対して20インチのタイヤホイールが小さく見える、ボディーがかなり大柄なのだろう、サイドのデザインは我々が記憶しているグランドチェロキーを髣髴とさせる、画像はネット上から拝借



↑ Jeep「Grand Cherokee SRT」のリア画像、リアはなんだか日本車のような雰囲気で平凡だ、バンパー下部にはデフューザーのようなデバイスと太いマフラーが左右2本出しされる、後から見るとそれほど車高は低くない、画像はネット上から拝借



↑ Jeep「Grand Cherokee SRT」のサイド画像、横から見るとデザイン的には平凡だ、特にリアハッチ辺りは面白くもなんともない、やはり全体のボリュームに対してタイヤホイールの大きさがバランス悪く感じる、デザインは少し古臭いがこいうところがグランドチェロキーなのだろう、画像はネット上から拝借



↑ Jeep「Grand Cherokee SRT」のインパネ画像、アメ車らしくないインパネの仕上がり、比較的シンプルだが高級感や速い車というオーラが無いのが残念、シフトレバーはT形状で変わった形をしている、ステアリングホイールは下部の素材は変わってしまっているが真円だろう、シルバーのパドルが見えている、スピーカーは19個ありこの車の売りの一つになっている、画像はネット上から拝借



↑ Jeep「Grand Cherokee SRT」のメータ画像とモード切替ダイヤル画像、メーターには横Gの強さが表示できるようだ、こういった速さを競う車には必須のローンチコントロールが付く、ダイヤルを見るとトラック(サーキット)モードがありサーキットを走ることを最初から念頭に置いているようだ、しかしこんな重い車で本当に走ってみようという人はいるのだろうか、少し気になる、画像はネット上から拝借




各装備を見ても非常に強くサーキットを意識しているのが分る。ちなみに日本に入って来ているのは1つ前のモデルのようだがJC08モード燃費は5.5km/Lとなっていて、重量と排気量そしてそのパワーに見合った数値となっている。
世界的にオンロードの走りに振った非常にパワフルなクロスオーバーの時代になってきている。その一方で小型のクロスオーバーのブームでもあるのだ。なんだか矛盾した動きだとは思うのだが、個人的にはエコな動きの反動として出てきているのではないかと思うのだがどうだろう?



今回はこのへんで

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ランドローバー「Range Rover Sport SVR」サーキットが良く似合うクロスオーバー

2014/08/14
正直なところ最近のパワー競争にはビックリするばかりだ。ランドローバーから強力版のレンジローバーが発表になっている。

元々あったレンジローバースポーツをスープアップした「Range Rover Sport SVR」というモデルだ。パワートレインは5.0LのV型8気筒スーパーチャージャー付で、最高出力550ps、最大トルク69.3kgmを発生する。元となるレンジローバースポーツよりも40ps強化されている。ミッションは8速ATでもちろんフルタイム4WDとなる。
この結果0-100km/h加速は4.7秒、最高速度は260km/hでリミッターが作動のパフォーマンスを発揮する。

この「Range Rover Sport SVR」はニュルブルクリンク北コースで8分14秒というラップタイムを叩き出し、クロスオーバーでは最速なのだ。

↑ 「Range Rover Sport SVR」のフロント画像、遠目に見てもアグレッシブな外観、いかにも速そうな雰囲気がプンプンしている、こんなクロスオーバーなら楽しくてしょうがないだろう、画像はネット上から拝借




↑ 「Range Rover Sport SVR」のサイド画像、この車も現在のトレンドに違わずフェンダーは穴あきだ、最近のスポーツカーのトレンドなのだ、タイヤホイールは標準で275/45R21、オプションで295/40R22サイズを装着する、道理でタイヤホイールのボリューム感がボディーに負けていない訳だ、画像はネット上から拝借




↑ 「Range Rover Sport SVR」のリア画像、ボディーは明らかにレンジローバーなのだがマフラーは左右2本づつの4本出し、それにごっついデフューザーが付く、これだけ見ても只者では無い、画像はネット上から拝借




↑ 「Range Rover Sport SVR」の正面と真後ろの画像、この顔でバックミラーに迫り、この後ろ姿を見せつけることになるのだろう、タイヤの太さが尋常では無い、画像はネット上から拝借




↑ 「Range Rover Sport SVR」のインパネ画像、室内は全般的にツートーンとなっており不思議な雰囲気だ、シートの形状がフルバケットのようにショルダーサポートが張り出していて穴が開いている、フルハーネスを装着可能ということか?、右の画像はサーキットをアタックしているところ、画像はネット上から拝借




↑ 「Range Rover Sport SVR」のおまけ画像、左はサーキットでの整備?の様子、といっても何もしてないが、右はタイヤホイールのアップ画像、キャリパーはブレンボの文字が見える、元々タイヤホイールが21インチや22インチなのでキャリパーもかなり大型なのだろう、画像はネット上から拝借



動画を見てみると雨が降っているサーキットを疾走しているのだが、非常に安定感が高くそして速い。ドライバーはステアリングホイールに付いたパドルを駆使して走っていて凄く楽しそうだ。クロスオーバーでこれだけサーキット色を出している車は他に無いのではないだろうか。非常に珍しいパターンだ。それだけ走りのパフォーマンスに自信があるのだろう。確かにパワーが凄いクロスオーバーは既にたくさんあるが、本当にサーキットでも速い車は非常に少ないだろう。そもそもクロスオーバーでサーキットを走るなんて発想自体が無かった訳だから・・・。



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ALPINA「D3 BITURBO」は孤高のディーゼルモデルだろうと思う

2014/08/12
世の中ハイブリッドやらFCVやらディーゼルやら様々なパワープラントが賑やかだ。

昔々ある所に4WD好きな青年が住んでおりました。その青年は4WDの重量のあるボディーにはディーゼルターボのトルクフルなエンジンがベストマッチだと考えていました。実際車は4WDやワンボックスに変わりましたが、その都度ディーゼルターボのモデルを選んだおかげで楽しく軽快に車を走らせることができましたとさ。

ということでこのお話は私自身なのである。若い時はラリーに没頭したが、その後は趣味の自転車活動に合わせて4WDやワンボックスの大きくて重い車を選ぶことが多かった。その時の体験でディーゼルは少し振動と回転が上がらないこと(レッドゾーンが低い)を除けばトルクフルで回さなくても快適な移動ができるということ体験していた。

ここのところディーゼルの車が話題に上がることが多い。近年東京都が規制をしたおかげで日本国内ではディーゼル乗用車が衰退していたが、マツダのスカイアクティブDを皮切りにディーゼル乗用車が見直されつつある。それまでも三菱や日産からもクリーンディーゼルという触れ込みでディーゼルエンジンは出ていたのだが、なんと言ってもマツダのスカイアクティブDがディーゼルエンジン復権の立役者なのだ。さらに2014年末(ひょっとしたら9月?)までには1.5Lのデミオディーゼルも発表されて小排気量ディーゼルエンジンについても先鞭を付けることになる。

こうしたディーゼルエンジンへの関心の高まりは皆さんも同じように感じていることだろう。ご存知のようにディーゼルエンジンはヨーロッパではCO2の排出量が低いということで環境に優しく燃費が良いと、我々が思っている以上に普及している。そこで輸入車でもディーゼルエンジンを搭載したモデルは近年種類を増やしている。メルセデスやBMWにも当然ラインアップがある。

ここで本題に入ろうと思うが、ALPINAというブランドについて個人的に感じているところを書いておく。ALPINAはBMWのチューナーとして1960年代に設立されたブランドだ。現在ではBMWの正規ディーラーでも扱う、つまりメーカー公認のチューナーなのだ。私が若い頃のAPLINAはパワー競争の最中ではあったが、他のメーカーよりもエレガントな雰囲気を醸し出したお上品なチューナーだった。これ見よがしな外装は全く無く、ALPINAと書かれたラインが車を一回りしていて控えめな空力付加物が付いていた。一番のポイントはホイールだった、フィン形状の美しいシルエットを持つアルミホイールをお上品に履いて、これまたお上品な車高設定で非常に大人の車という印象だった。

そんなALPINAが手掛けるディーゼルエンジンモデルは2003年に初代のD3が日本に導入され、早くからディーゼルモデルを手掛けているのは先見性があったのだろう。現行の「D3 BITURBO」はそれがよりブラッシュアップされ、ガソリンエンジンではめったに見ることのない高トルクを実現している。

まずスペックを見てみよう。

サイズ:全長4645mm×全幅1810mm×全高1445mm
重量:1660kg
エンジン:直列6気筒3.0Lツインターボ、ディーゼル
最高出力:350PS
最大トルク:71.4kgm(1500-3000rpm)
ミッション:8AT(SWITCH-TRONIC)
タイヤホイール:MICHELIN Pilot Sport前245/35ZR19(ALPINA CLASSIC/8J×19inch)、後265/35ZR19(ALPINA CLASSIC/9J×19inch)
0-100km加速:4.6秒
最高速度:278km/h
燃費:17.0km/L(JC08)

このスペックを見てビックリするのは、めったに見ることのないトルクの数値とその発生回転数だ。これは今までのドライビング感覚は全く捨て去らないとドライビングできないに違いない。もちろんパワーも尋常ではない数値を絞り出している。それでいてJC08燃費が17.0km/Lとは恐れ入る。ちなみに価格は977万円(税込)なのだ。少しオプション料金を足せば右ハンドルを選べるのは非常に良心的だと思う。この価格はこのスペックにして非常にリーズナブルではないだろうか。


↑ ALPINA「D3 BITURBO」左がLIMOUSINE右がTOURING、フロント画像、真正面から見るとそれほどノーマルの3シリーズと変わるところが無いように見える、フロントのスポイラーも控えめなモノだ、さりげなくALPINAの文字が入るのは大昔から変わらない、画像はメーカーサイトより拝借


↑ ALPINA「D3 BITURBO」左がLIMOUSINE右がTOURING、リア画像、リアもノーマルとはそれほど変わりない、唯一マフラーが左右振り分けの4本出しが目立つくらいだ、これが左右2本出しなら全く気付かないかもしれない、画像はメーカーサイトより拝借


↑ ALPINA「D3 BITURBO」右がLIMOUSINE左がTOURING、サイド画像、サイドから見ると大径ホイールが美しい、掃除は大変かもしれない、フロントのスポイラーもリアのスポイラーも非常に目立たないところが玄人好みなのだ、画像はメーカーサイトより拝借


↑ ALPINA「D3 BITURBO」インパネ画像、気を付けて見ないとノーマルとの違いが判らないほど自然なインパネ、ステアリングホイールは真円となっている、ここも玄人好み、空調の下に製造プレートが貼ってありシリアル番号が入る、画像はメーカーサイトより拝借


↑ ALPINA「D3 BITURBO」メーター画像、こんな速度計のディーゼル車が合ってよいのだろうか、最高速度278km/hの実力だ、回転計がディーゼルしている、いかにも精密そうなメーターとなっていてここにもビックリするようなギミックは全く無い、本当に渋いメーカーだますます好きになってしまった、画像はネット上から拝借


↑ ALPINA「D3 BITURBO」ホイール画像、19インチのALPINA CLASSICホイール、キャリパーはそれほど大きくないようだ、ディスクも穴が開いている訳でもなくプレーンなディスクとなっている、車高についても低すぎず高すぎず渋いセッティング、どこまでさりげないのだろう、画像はメーカーサイトより拝借


↑ ALPINA「D3 BITURBO」エンジン画像、ボア84.0mm×ストローク90.0mmの2992ccの直列6気筒エンジン、正直なところこの車を欲しくなってしまった困ったことだ、画像はメーカーサイトより拝借





おいそれとは手が出ない価格帯の車だが、これだけの高性能を見せびらかさない非常に玄人好みの車だと思う。お金があったらこの車をファーストカーにしてしまうのではないかと感じた。それほどさりげなく乗れるし、大トルクで時々楽しむこともできる正に夢のような車ではないだろうか。
うーん本気で欲しくなってしまった、困ったことだ・・・。



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BMW「i8」とBMWの考える新しいスポーツカーのあり方

2014/08/05
BMW「i8」のメディア向け試乗会が開催されたようだ。

この車の特徴はなんと言っても車だけではなく、関わる全てのことについて環境を意識したものになっていることだ。それは製造設備や工場も例外ではない。そこまで考えないと未来の車社会は成り立たないとBMWは考えているのだろう。ただ1社だけがこれをやっても意味は無いのだが、それを率先してやっているというか体現しているところがBMWらしい。

BMW「i8」の特徴はいくつかある。まず車体の外板材料がアルミと熱可塑性プラスティックポリマーでであること。シャーシはCFRPとアルミでできている事。パワートレインが1.5Lガソリンターボエンジンとモーターで構成されている事。駆動方式は前輪がモーター後輪がエンジンとなっており、時によってっモーターによる前輪駆動、エンジンによる後輪駆動、両方働くと4WDになること。

エンジン単体でも231psを発揮するので、ターボとは言えL当たり154psのハイチューンエンジンなのだ。この結果モーター出力と合わせてシステム出力が362psとなり、パワーウェイトレシオが4.1kg/psという数値になる。ちなみに0-100km/hは4.4秒だ。

さっそくスペックを見てみよう。

ボディー外板:thermoplastic polymers/アルミ
ボディー構造:crash-activated aluminium/CFRP
ヘッドライト:LED/オプションでレーザーヘッドライト
CD値:0.26
0-100km/h:4.4秒
燃費:2.1L/100km(47.6km/L)
駆動方式:4WD(フロントモーター/リアエンジン駆動)
トランスミッション:6AT
サイズ:全長4689mm×全幅1942mm×全高1293mm
ホイールベース:2800mm
車両重量:1490kg
乗車定員:4人
エンジン:直3DOHCターボ+モーター
総排気量:1499cc
最高出力:362ps
最大トルク:570Nm
運転モード:COMFORT mode/SPORT mode/ECO PRO mode
サスペンション:前ダブルウィッシュボーン、後5リンク
タイヤホイール:前195/50R20、後215/45R20
車両本体価格:1917万円


↑ BMW「i8」のフロント画像、なんとなくM1を髣髴とさせる外観だ、低くワイドに構えていてHVのイメージを一新している、外板はアルミとthermoplastic polymersの組み合わせ、タイヤホイールは20インチを履く、空力も優秀で0.26しかない、画像はネット上から拝借



↑ BMW「i8」のリア画像、リアバンパーの黒い部分があるために強調されるリアフェンダー、少しだけレクサスLFにも似ているような印象だ、一応4座となっていて定員は4名となっている、フェンダーのラインやドア下のラインが大胆な印象を与えるがサイドの造形は比較的コンサバ路線、画像はネット上から拝借



↑ BMW「i8」のサイド&ドアオープン画像、ドアはスーパーカーのように上方へ開く、乗り降りが低くて結構大変そうな印象だがドアのおかげで開口部が広くとれる、ドライバーがほぼ車の真ん中に乗ることが分る画像だ、画像はネット上から拝借



↑ BMW「i8」のコックピット画像、この画像からはドアの開口部がカーボン模様なのが見て取れる メディアによる試乗記にはこの分厚いサイドシルが邪魔だと指摘しているものが多い、我々が感じているPHVの新しい形というよりは新しいPHVスポーツカーなのかもしれない、BMWの提唱する新しいスポーツカーの形なのだろう、4座とはなっているがこのサイドシルやシートから後席に乗り込むのは至難の業だろう、それでも4座にこだわったのはなぜだろう、画像はネット上から拝借



↑ BMW「i8」のラゲッジ画像、エンジンが収まるリアラゲッジ部分、エンジンだけ見るとミッドシップなのだ、ラゲッジはミニマムで天地が浅くゴルフバッグは積めそうに無い、これは日本のセールスを考えると痛いところだろう、エンジンサウンドはチューニングされてスポーツカーらしい音を発するという、ここは今までのスポーツカーを踏襲して人間側に歩み寄った形だ、画像はネット上から拝借




この車が買える購買層にとってはスポーツカーの免罪符になるのではなかろうか。スポーツカーはこのエコな現代において正直言って肩身の狭い時代になっている。このBMW「i8」なら堂々とこの車に乗っていることを言えるし、エコな人という印象も持たれそうだ。なんといってもBMW「i8」がレガシーなスポーツカーテイストを持っていて楽しませてくれるところも免罪符的だと思えるのだ。それを裏付けるかどうかは分らないが予約状況は好調なようで、そのバックオーダーの解消のために早くもこのBMW「i8」の生産設備を拡張するという作業に取り掛かっている。

ここでも時代が大きく移り変わりガラガラと音を立てて動いているのが実感できる。何年か後であの時BMW「i8」が出て、スポーツカーのあり方を決定付けたという事になっているのではなかろうか。トヨタのプリウスと共に歴史に名を残す車となることは間違いないと思う。


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